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中川右介 『カラヤンとフルトヴェングラー』

カラヤンとフルトヴェングラー


クラシック界最高の名声と金そして権力が集中するベルリン・フィル首席指揮者の座。ナチス時代、その三代目に君臨する巨匠フルトヴェングラー。彼は誠実な音楽の僕でありさえすればよかった、比類なき才能と野心をもった青年カラヤンが現れるまでは―。嫉妬の炎を執拗に燃やし詐略をめぐらす巨匠、巧みに抗うカラヤン、そこに巨匠を慕う無名の田舎音楽家チェリビダッケが加わり、争いはさらに複雑になる。クラシック黄金時代の美と欲望のドラマ。    (2007.1.30  幻冬舎新書)


クラシックを聴く人はもちろん、聴かない人でさえその名は一度ならず耳にしたことがあるであろう〔皇帝〕カラヤン。そしてそのカラヤンを目に敵にし遠ざけ何かと圧力をかけた巨匠フルトヴェングラー。本書は人間性も指揮者としてのスタンスも異なる二人の泥沼の戦いを描いている。そこに重要な脇役として描かれる奇才チェリビダッケにベルリンフィルやヒトラーからナチスなど、政治や第二次大戦などもこの二人の指揮者人生に大きく絡んでくる。だが、本書では指揮者や音楽そのものを描くよりも、フルトヴェングラーやカラヤンやチェリビダッケという人間があの時代に何を思い考えどう生きたのか?というほうに焦点が当てられている。クラシック音楽の本というよりかは人間ドラマと思ったほうがいいだろう。

本書によるとフルトヴェングラーという人は猜疑心が強く優柔不断で女癖も悪い。それゆえ弟子とも呼べるチェリビダッケにさえ疑いを抱いてしまうやっかいな性格だったらしい。しかし、こと指揮に関しては自他共に認めるものを持っており、芸術という点においてはカラヤンよりも全然評価されているのだ。本書に登場するフルヴェンはすでにベルリンフィルの3代目であり、無名のオケの首席でしかないカラヤンなどは足元にも及ばない人物であるのだが、音楽の世界もまたナチスという時代の潮流から逃れられず政治に翻弄されてしまう。もちろんカラヤンもそれは同じだが、フルヴェンの不器用さに比べカラヤンはビジネスという面では明らかに格上で、フルヴェンが排斥しようとすれどしぶとく台頭してくるのである。そこにフルヴェンの後継者と目されていたチェリビダッケやナチス政権の干渉などなど、陰謀や権力闘争という複雑な関わり合いがシンプルに描かれていた。

そのシンプルなタッチと読む上でのクラシック知識は必要ないので、一見すらすらと読めてしまうのだが、裏を返せば単純すぎて味気ない本ともとれてしまう。それぞれの人物は固定観念に固められたような人間味のない人物として映るし、著者の視点も少しカラヤン贔屓のように映って公平性に欠ける気がする。なにより、著者は資料で不確かな情報を憶測だけで終わらせすぎだし、「~かも知れない」という文章の結びを多様しすぎてて信憑性を疑ってしまう。逆に見てもいないであろう一場面を勝手に断定的に、物語的に書きすぎているし、登場人物も一側面でしか捉えず、下手な三文小説を読まされてる気になってしまった(苦笑)情報量も執筆スタンスもアマチュアの線上としか思えなず、題材の魅力からすると残念な読書だったといわざる終えない。



3.2 なむなむ!



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.13 2011 【本:クラシック】 comment2 trackback0

黒田恭一 『はじめてのクラシック』

はじめてのクラシック


1枚のCDできくモーツァルト40番。コンサートホールのベートーヴェン第9「合唱」付。くりかえしビデオでたのしむオペラ「椿姫」。気になる曲を好きなようにきく。クラシック音楽へのちかみちはとりあえずきいてみること。名盤70選も必読。    (1987.10.20  講談社現代新書)


ツイッターなどでも交流させていただいてる方は知っていただいてるかと思いますが、最近ものすごくクラシックと仲良くなってます、僕(笑)耳にしたことのある曲でも、曲と曲名が一致しなかったり、作曲家と曲が一致しなかったりというレベルなので、手に入るクラシックCDは手当たり次第聴きまくってる次第です^^。始めはチャイコフスキーやラフマニノフを当たって、今はガーシュインやクローフェ辺りまで行き着いております。指揮者やピアニストやオケ、オケ編成や演者の曲に対する解釈、録音年数や録音環境やレーベルの違い、アナログかデジタルあるいはリマスターでの音の差異などなど、何か一つ違うだけでも奏でられる音楽がガラッと変わったりするので、ロックやPOPなどとはまた違った魅力があり夢中になっちゃってます(笑)


そういうわけで以前も講談社現代新書から『クラシック音楽のすすめ』というクラシック関連の本を読んだが、あちらはコンサートの楽しみ方やレコードの選び方などだった。こちらはというと「何々のなにがしの指揮者・オケがおすすめです」みたいな指南書ではなく、「自分が興味を持った曲を自由にいっぱい聴きましょう」というようなものがコンセプトで、偶然にも今僕が手当たり次第に聴いている現状と合致している。なので小難しいこともなく筆致も謙虚なので、クラシック音楽が身近になること間違いない。名演・名盤を紹介するガイド本は巷に溢れているが、本当にクラシックに足を一歩踏み入れてみる場合には本書以上の適書はないだろう^^

だがそれだけではなく基本的な知識も噛み砕いて書かれてもいる。シンフォニーの大半は4つの楽章でできており、「がっしり構成された第一楽章、旋律の美しさをきわだたせた、ゆっくりしたテンポによった第二楽章、古い時代の舞曲であるメヌエット、あるいは諧謔を意味するイタリア語のスケルツォによった第三楽章、そしてテーマが何度もあらわれるロンド形式によった第四楽章、といった4つの楽章で構成されているのが、ごく一般的な交響曲である。」むろんそれに準じない交響曲も多くあるが基本的にはこうだろう。ブルックナーの「ロマンティック」なんかを見てみると、なるほど、「第一楽章はがっちり構成されてるから演奏時間も長いんだな」とか「第三楽章がホントにスケルツォになってる!」といった風に、本書を読むことでクラシックに少し近づいた喜びを味わえてしまうから嬉しい。

また痛く共感したのは「尋ねる耳」の箇所だ。何かをやりながら聞いたりただながれてる音をボ~っと聞く。それも一つの楽しみ方であるが、これは音楽ではなくBGMにしかなり得ない。その音楽の旋律に心地よさを感じられられはするだろうが、指揮者の創意工夫やピアニストのカデンツァなどは識別できない。だが「尋ねる耳」で音楽に神経を集中させて聴くと、この音楽の風景がまた違ってくるのだ。音楽と真剣に向き合って聴くと「カラヤンの惑星に比べるとメータの惑星はテンポが遅いな」とか「アルゲリッチのカデンツァよりもリヒテルのカデンツァのほうが好みだな」という違いが一目瞭然。だからクラシックには同じ曲であっても指揮者やオーケストラが違うCDがたくさん出ていたりし、その中から自分の好みを探し出して愛聴する。これもクラシックの一つの醍醐味なんだろう。その代わりクラシックを真剣に聴くと時間はかなりなくなる(苦笑)最近読書ペースが落ちたのは、クラシックばかり真剣に聴きすぎているからだ。という言い訳をしておきたい^^。

他にも音楽のつまみぐいやオペラの聴き方、巻末には面白い書き方をしたディスクガイドも少しだけ載っている。クラシックに足を踏み入れたばかりの僕くらいの聴衆にもってこいな一冊デス(←笑)



3.5 なむなむ!



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.01 2011 【本:クラシック】 comment6 trackback0

大町陽一郎 『クラシック音楽のすすめ』

クラシック音楽のすすめ


音楽に感動するとは、どういうことなのか。どの作曲家の、どの作品から始めたらいいのか。どの指揮者・演奏家がすぐれているのか。音楽をより身近なものに、と願う著者が、自身の豊富な音楽体験をとおして、クラシック音楽のもつ醍醐味を語り、鑑賞に必要な基礎知識を教える。  (BY 本書紹介文  講談社現代新書)


クラシック音楽に限らず、音楽というと僕の中では「知識を得てから聴くもの」ではなく、「聴いているその過程でいろいろな知識が付いてくる」というものだった。中学の頃からバンドをやったり駅前で弾き語りをやったり、もちろん家でレコードやCDを聴いたりもしていたし今もしている。ピアノも習ってた。なので、素人ながら音楽には少しはこだわりがあって知識もセンスも磨いてきたつもりだ。だが、数十枚のクラシックCDなんかを聴いていると、クラシックに関してはロックやパンクなどとは事情が違うなと感じたのだ。しかし勘違いしないで欲しいのは、クラシックが高尚だとか最も優れた知的音楽だなどとはこれっぽちも思ってなくて、そういう意味で他の音楽とは「事情が違う」と述べたのではない。

なぜクラシックは他と事情が違うのかというと、まずクラシックを聴いていてもどの音がどの楽器の音色なのかすらわからないのである。これは困った(苦笑)エレキやベース、ヴァイオリンくらいまではわかるのだが、ファゴットやコントラバスなんていわれると皆目検討がつかない。正直にいうと本書を読むまでヴァイオリンはまだしも、ヴィオラやチェロやコントラバスの奏でる音の区別すらつかなかったくらいなのだ^^;なのでオーボエなんか『のだめカンタービレ』を読んで初めて楽器の形を知ったくらいなのだから恥ずかしい(爆)

他にもわからない事が山ほどあって、ピアノとかやってたので楽譜とかはまだ読めるのだが、それ以外にホント初歩的で言うのも恥ずかしいくらい知らないことがあるのだ。恥を忍んで羅列してみると(笑)、ソナタって実際のところ何なの?なのである(笑)漠然とはわかるけど、きっちりとはわからない。バス記号、変拍子、対位法、変奏曲・協奏曲・交響詩・行進曲のちゃんとした違いもわからないので知りたい。なんか長い前置きだけど、こんな風に初歩的だが知っておきたい知識があったから『クラシック音楽のすすめ』を読んでみたのだ。

そして内容はというと、これがなかなか初心者には優しいものとなっていて、クラシック音楽はベートーヴェンの頃に貴族階級から民衆へと広がっていったとか、先に恥を忍んで述べたわからないことへの回答などの初歩知識を親切丁寧に教えてくれる。またこの作曲者ならこの系統が強いといったこと、例えばショパンやリストはピアノ音楽の代表的なものが多いとか、聴いていけばそれとなく掴めることかも知れないが、ちょっとしたミチシルベをしてくれていたりして至れり尽くせりだ。中でも大変為になったことは、〔音楽界でのエチケット〕の章。これはコンサートに赴くに際して、どうしたらいいのか?みたいなことを書いていて、言い換えてみれば「フレンチを食べるときの作法」みたいなものである。なのでまだ音楽会なんていったことないが、正装で行くメリット、オーヴァーなどの持込は音響を悪化させる、拍手の種類や重要性、などなど目から鱗な話が満載だった。

しかし、出版されて月日が経ってるせいか首をかしげてしまう箇所がある。それは、「音楽会にくる人たちは、若いうちに若さあふれる曲を愛好するのですが、だんだん成長して社会人となって、一本立ちしたときには、音楽会へこなくなってしまい、やがて男性は一定の地位も得、女性も子どもの手が放せるようになって経済的にも音楽会へ行く余裕が出来る年ごろになってくると、ふしぎと謡曲や小唄など日本趣味の音楽のほうへ行ってしまいます。」というような年をとるとクラシック離れしてしうというような事が書かれている箇所。確かに歳をとった方が演歌を嗜む方が多い気はするのですが、皆が皆日本の郷愁ただよう音楽に回帰するとは思えない。これが書かれた時代も別にそんなこともなかっただろうと思う。

だけど、上記以外は非常に有意義な内容のクラシック指南書だと僕は思う。コンサートには絶対行きたくなるし、これを機に聴き方も少し変化するだろう。メロディや旋律~クラシックの種類まで、基本的なことは網羅されてて、初心者には絶対役に立つと言っておこうと思う。。。。


ちなみに僕が好きなのはやっぱりピアノ協奏曲が多いようだ。ブラボ~~~~~~~~~~~~~~~♪w



3.9 なむなむ!



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.18 2011 【本:クラシック】 comment2 trackback0

元村有希子 『理系思考 ~分からないから面白い~』

理系思考


素粒子?ニュートリノ?カミオカンデ?科学の現場から見たニッポンの現在・未来。エース記者がおくる人気の新聞コラム。コラムは原則として新聞掲載時のまま、書ききれなかった内容を新たにエッセイとして書き下ろした。  (BY BOOKデータベース 毎日新聞社)


毎日新聞科学環境部のエース記者である元村有希子さんが新聞連載をしていた〔理系白書〕からのコラム数十本と、本書での書き下ろしを大きく五つの主題に別けて単行本化したもののようです。1.理系と文系のあいだ 2.未来の住みごこち3.科学記者の現場 4.女は科学に向かないか 5.科学大国はどこへの五篇の中に148本、文字数660文字+加筆文なのでコラム一本は5分もあれば読めてしまいます。ので、拾い読みに最適です^^

内容のほうはタイトルの<理系思考>とあるように理科系の話やらが多いですが、社会や政治のことなどもチラホラ書かれている。新聞連載ということで文字数制限がありなかなか突っ込んでは書かれておらず、その事柄の表面をなぞって自己の思考を述べているというような印象です。もっと突っ込んだ内容も読みたかった気がしますが、そこは文字数という壁があるのでしょうがないといえばしょうがないでしょうか(苦笑)

でも、著者はガチガチの文系でありながら理系の記者をしているという点で、僕のような文系の理系好きにはなかなか面白いコラムもありました。宇宙などのコラムはもう知ってる事象ばかりでしたが、『ケンブリッジの卵』やら〔理系人の政治家〕などの言及はとにかく興味深く読めて知識の広がりにも繋がりました。〔トーキョー・ウォール〕やら〔フード・マイレージ〕なんて言葉すら知らなかったので勉強させていただきました^^。それに加えて著者の文系らしさが滲み出てる箇所もあって微笑ましい(笑)夏目漱石の『三四郎』やら川端康成の『雪国』などを科学などに絡めてくるところは個人的には愉快な試みに移り好感触でした^^

しかし、もちろん著者の意見も述べられているわけで、そのすべての意見に共感できるというわけではありません。特に4.女は科学に向かないかでの男性社会へのチクチクとした物言いには辟易してしまいました(苦笑)まぁ一理ある箇所もあるんですが、愚痴のようにも聞こえてきてしまいます。仮に女性蔑視だとか言うならば、もっといろんな方面に進出してゆけばいいのだ。工場でも女性にできることはあるだろうし、農業もおばあさんの姿とかは見るでしょ?若い女性がいてもいいんじゃない?科学者の女性が日本には少ないとか重要ポストにはまだ女性が少ないとか。そういう愚痴を言うならば、男性の姿しか見えてこないような職業への進出もしてこその男女平等社会ではないのか?ホワイトカラーだけが女性の進出の場ではないよね?いつも論じられるのは企業のポストとか大学の教授職とかで女性が少ないというものばかりですが、それでは少し都合よくね?といつも思ってます^^;力仕事はできなくてもできることあるよね~と。

でも思えばやはりこの世は理系の恩恵で豊かに過ごせてる部分が多いけど、もちろん理系だけでは動かないし文系との共生が欠かせない。どちらか一方が欠けてもダメです。理系思考というには少し突っ込みが浅いですが、理系に触れてみたいとの動機ならば十分得るものはあると思います^^


3.4 なむなむ!


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.21 2010 【本:クラシック】 comment0 trackback0

ニール・ドグラース・タイソン 『かくして冥王星は降格された』

かくして冥王星は降格された


科学的な判断か、文化をふまえた「民主主義的な」判断か。冥王星をめぐる問題は、人類が累積してきた太陽系に関する諸知識が交錯する最前線であり、科学とは何かを本質的に再考する絶好の機会でもある。冥王星の助命を嘆願する子供たちの手紙から、正式な裁定の根拠にいたるまで、とりどりの図版と資料を収録し、冥王星を、そしてすべての科学を愛する人に贈る「冥王星事件簿」。  (BY BOOKデータベース 早川書房刊)


ここ最近の話なので知ってる方も多数おられると思いますが、太陽から一番遠くて小さい惑星であった冥王星が太陽系の惑星という地位から〔準惑星〕という地位に繰り下げられたことは記憶に新しい。しかし、降格にいたる経緯には紆余曲折があり、そのプロセスや議論などを書いたのが『かくして冥王星は降格された』です。この著者は言うなれば冥王星を初めに惑星から外すという行為を提唱した人物で、冥王星を愛する科学者や一般人や子供に様々なバッシングの手紙を貰ったようです(苦笑)その辛さなどもぶちまけておられました^^。

著者がある展示で冥王星を惑星の列に展示しなかったのをきっかけにメディアなどに騒がれ、「冥王星は惑星か?」という議論が本格化したその経緯がここに書かれておりました。その何年にも渡って議論された期間、著者は最初の冥王星惑星反対の先駆として、小学生や天文学者に非難の手紙を送られてたり、冥王星議論に纏わるメディアの風刺絵など、その期間の様々なものが載せられ述べられていて興味があれば興味深く読める。とりわけアメリカでは冥王星除外への非難は激烈であったんですが、これは冥王星を発見したのがクライド・トンボーという米の学者が発見したからというのがいかにもアメリカらしい。「もし~なったらどうしよう?」という歴史の浅いアメリカ国民の国民性がものすごく出てると思います。またディズニーの人気の犬・プルートもこの冥王星(プルート)から付けられたというのもあって、小学生からの抗議の手紙がすごかったというのも特筆すべき点でしょうか。著者はバッシングされる側でしたが、それでもユーモアを失わずに話が進められているのはわかりやすく読みやすかったので感謝感謝^^

そもそも冥王星は発見以来2006年の国際天文学連合(IAU)の会議の末に「冥王星は惑星から準惑星へ降格」と決議されるまで70年以上も惑星であり続けたのが驚きです。なぜそんな長い期間惑星でいられたのかというと、まだ技術が不足で研究が進んでなかったというのもあるんでしょうが、コペルニクスの時代から現代まで惑星という定義がなかったかららしいんです!これはちょっとビックリではないですか?科学の日進月歩に核である惑星の定義が決まってなかったなんて(苦笑)科学者も研究に没頭しすぎて肝心なところが見えてなかったという人間性が伺えますね^^。

小難しい科学的な説明はほぼなく、ユーモアで筆を進めてくれるので誰でも感嘆に冥王星が降格したプロセスを理解できる本となっておりました。残念ながら準惑星となってしまった冥王星ですが、この準惑星がそれでも尚魅力的で得意なものだということには変わりないと思います。

地球や火星のような岩石型惑星、木星や土星などのガス型惑星、そして冥王星は海王星の外のエッジワース・カイパーベルト天体の一つでありますが、氷できているという点がまず他と違う。そのクセ太陽の周りを公転しているんだけど、その軌道は円ではなく楕円形という特異さの上に、公転の軌道が海王星と交わる時期があるという奇妙さも持ち合わせているから楽しい準惑星です。そして衛星まで付いているという点ではただの準惑星という枠を飛び越えて注目に値する魅力的な天体で、ニュー・ホライズンズ(探査機)の報告が待ち遠しい限りです。


やはり、固定概念を覆すという行為は単純ではなくとても難しいんですね。^^。しかし、これを読むと天文学的には大きな大きな分水嶺にあたるんだと感じ、ここに立ち会えたことは革新的な1ページに意識しようとしまいと関われたという僥倖なのであります^^


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.14 2010 【本:クラシック】 comment0 trackback0
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