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リチャード・A・ヴェルナー 『円の支配者』

                   
円の支配者



この本は新進のドイツ人研究者による、真に衝撃的な、日銀と日本経済の研究である。われわれはこの本をとおして、初めて、バブルの創出と崩壊、この十年の日本の苦境の真因を知るだろう。政府が景気回復に向けて必死の努力を重ねていたとき、なんと日銀は信用を収縮させ、景気の回復を故意に遅らせたのである。なぜなのか?これが本書の核心である。著者は名探偵のごとく、犯人を追いつめ、遂に日銀の陰謀ともいえる行動を白日のもとにさらした。日本を震撼させる快著。  訳 : 吉田利子   (BY BOOKデータベース 草思社 刊)

とうとうこのブログも経済の本にまで手を伸ばし始めました(笑)ですが、現状経済の知識はほぼ皆無なので難しい本は取り上げないと思います^^;でもまぁ、この本はとても読みやすい上に、松岡正剛が取り上げていた〔マネー〕についての興味と近頃の〔円高〕騒ぎで興味を持ったのでさっそく積読消化いたしました^^興味がない方には全く反応のしようがないでしょうけど、温かく見守ってくださいませ^^:

本書のタイトルである【円の支配者】(副題 : 誰が日本経済を崩壊させたのか)というのは英題にあるように〔Princes of the Yen〕という〔円のプリンス〕たちのことを指しています。そもそも〔円のプリンス〕って誰?って思っちゃいますが、彼らは日銀生え抜きの極一部のエリート達であり、戦後わずか六人の日銀エリート達のことを指しているのであります。今は無き〔大蔵省〕も歯が立たず、日銀総裁へ天下った蔵相でさえもこの〔円のプリンス〕達の決定ごとからは蚊帳の外だったという。

その〔円のプリンス〕である六人、新木、一万田、佐々木、前川、三重野、福井が実質2001年までの経済を支配し意のままにコントロールしたこと、そして日本の中央銀行である日本銀行についての正体(というあこれはもう悪事といっていい)を暴いているのであります。日銀の歴史としてだけで読んでもいいくらい詳しく書かれているので、日銀入門にももってこいだと思います^^

この本に書かれてあることが真実ならば日銀というのは国民や日本経済を犠牲にしてでも、大蔵省からの独立、日銀の自立化を遂行したことになり、ものすごい悪玉である。日銀内部の者の証言やグラフや表、そしていろんな研究からの著者の推論であしかないが、筋の通った裏づけもなされている。なので、本書が出版当時バッシングされたような〔日銀陰謀説〕という一言だけで終わらせるには、物的証拠も状況証拠も揃いすぎてるような気がしてなりません。逆にだからって全部が全部真実だとも思わないのでこの本の評価というのは難しいのでしょうね(苦笑)

日銀が信用創造を自由自在に窓口指導でコントロールし、バブルを産み出し弾けさせた。それに追いうちをかけるかのようにバブルを長引かせているのも日銀がやるべきことをやっていればここまで長引くことは無かったという。窓口指導、信用創造、日銀法、大蔵省解体、バブル、行政改革、いずれも日銀のプリンスが意図的にやったものと著者は言っているが、どうなのだろうか?まだ僕の知識レベルでは判断できないのが悔しいなぁ^^。


ですが、誰もが認めざる終えないような驚愕に値することが書かれてるんですよね。この本が2001年に初版が刷られ世に出てるのですが、その時すでに「次期日銀総裁は福井俊彦である」と予言し見事的中させているのであります。また、FRBにまんまとしてやられたかのような「小泉首相の行政改革」までも予見し、まんまと小泉首相は改革改革とやってしまっているのであるから、著者の炯眼はやはり〔陰謀説〕などで一蹴するようなものではないんだと思ってます^^



3.5 なむなむ!
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.14 2010 【本:言語芸術】 comment3 trackback0

竹内薫 藤井かおり 『猫がカガクに恋をする?』

                   猫はカガクに恋をする?


猫好き科学作家が贈るカガクと恋愛の新感覚ファンタジー。 (BY BOOKデータベース インデックス・コミュニケーションズ 刊)


以前お仲間さんに〔湯川薫〕というサイエンスライター兼小説家という面白そうな作家さんを教えていただいたのですが、本書の竹内薫は湯川薫と同一人物なのです。どうやら竹内薫が本名でペンネームが湯川薫のようですね。ですが本書は竹内さんだけではなく藤井かおりという方との共著で、竹内さんが開いていた〔シュレ猫文章倶楽部〕の生徒のお一人だそうです。マエストロとお弟子さんというところでしょうか。でも竹内さんって手広く活動してるんですねぇ~^^。

竹内さんがサイエンスライターということで科学の造詣に深い分、理論がしっかりとした作品だと期待して読みました。で、どんな内容かというと装丁にあるように猫がキーマンとなっているんだから、猫バカには堪らないではないですか!(笑)しかもこのにゃん公それ自身が量子論の塊のような猫で、過去のある地点にタイムスリップできてしまう。作中でもシュレ猫と呼ばれているほどです。そのシュレ猫が飼い主である主人公とその恋人を過去へと連れてってしまうのだけど、ある場面の数分程度の時間だけしか行けない上に、その現象が起こるのもランダムなのです。しかも、そのタイムスリップする場所が科学に興味がある者にとっては高揚感煽られまくりで作中の唯一の楽しみと言っても過言ではないでしょう(えっ?^^;)。

だってタイムスリップする場所がタイトルにあるように〔アンティキテラの機械〕や〔ガリレオの指〕だったり、コンラート・ローレンツやアインシュタインに纏わる事象なんだから垂涎ものでありました。しかも本人に会って話しまでしちゃったりもするんだからね(笑)〔インプリンティング〕とか〔ガリレオがローマ法王に許されたあれこれ〕や〔関孝和の算額〕など、扱われる対象はサイエンスライターらしく夢中になるくらいいいチョイス。

が、本書はそれだけといえばそれだけなのです(苦笑)本書はこの歴史上の天才に逢いにタイムスリップさせてくれる〔シュレ猫〕が核なのは間違いないけど、それと同じくらい毎回ページを割かれているのが〔恋愛〕の部分。登場人物が主人公とその恋人だと先に書きましたが、この二人の恋愛がまぁなんともふにゃふにゃとしてるっていうかなんというか。。。型にはまりすぎてるというか、恋愛経験のない人物が妄想して具現化したかのような、一昔前の漫画でしか登場しないような恋愛観が描かれちゃってるんですよね^^;この描かれてる主人公の恋人の人物像って、全く男の理想でもなんでもないんだよね。でも、たぶん作者はこれが理想的なんだと思ってるから書いたんだと思うので、酷なことを言うとズレてるといわざる終えない(苦笑)でも女性との共著だからもしかして女性受けはいいのかな?

と思って調べてみると、、、、、、お二人って夫婦じゃん!?師匠と弟子の恋かぁ。ベタだなぁー。作中の恋愛もベタやなぁー。ふむふむ、なんだか作中の恋愛観とかベタ加減がなんとな~く理解できちゃいそうな気がする^^;

歴代の偉大な科学関連の事象を取り扱ったガジェットは魅力満載であるのは間違いないが、それ以外の恋愛部分やSFとしての説明不足、そしてストーリー展開の使いまわしなどは全く納得もできず楽しめもしなかったというのが正直なところでした(苦笑)いろんなものを詰め込もうとするのはいいとは思うんだけど、そのどれもが中途半端な比重になってしまっていて、全体が軽すぎて中身がないような気にさえなってしまう。もしかしたら、湯川薫名義での作品は共著よ違ってるかも知れないので、そちらも読んでみようとは思ってます^^。


3.0 なむなむ!
.10 2010 【本:言語芸術】 comment0 trackback0
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