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ニール・ドグラース・タイソン 『かくして冥王星は降格された』

かくして冥王星は降格された


科学的な判断か、文化をふまえた「民主主義的な」判断か。冥王星をめぐる問題は、人類が累積してきた太陽系に関する諸知識が交錯する最前線であり、科学とは何かを本質的に再考する絶好の機会でもある。冥王星の助命を嘆願する子供たちの手紙から、正式な裁定の根拠にいたるまで、とりどりの図版と資料を収録し、冥王星を、そしてすべての科学を愛する人に贈る「冥王星事件簿」。  (BY BOOKデータベース 早川書房刊)


ここ最近の話なので知ってる方も多数おられると思いますが、太陽から一番遠くて小さい惑星であった冥王星が太陽系の惑星という地位から〔準惑星〕という地位に繰り下げられたことは記憶に新しい。しかし、降格にいたる経緯には紆余曲折があり、そのプロセスや議論などを書いたのが『かくして冥王星は降格された』です。この著者は言うなれば冥王星を初めに惑星から外すという行為を提唱した人物で、冥王星を愛する科学者や一般人や子供に様々なバッシングの手紙を貰ったようです(苦笑)その辛さなどもぶちまけておられました^^。

著者がある展示で冥王星を惑星の列に展示しなかったのをきっかけにメディアなどに騒がれ、「冥王星は惑星か?」という議論が本格化したその経緯がここに書かれておりました。その何年にも渡って議論された期間、著者は最初の冥王星惑星反対の先駆として、小学生や天文学者に非難の手紙を送られてたり、冥王星議論に纏わるメディアの風刺絵など、その期間の様々なものが載せられ述べられていて興味があれば興味深く読める。とりわけアメリカでは冥王星除外への非難は激烈であったんですが、これは冥王星を発見したのがクライド・トンボーという米の学者が発見したからというのがいかにもアメリカらしい。「もし~なったらどうしよう?」という歴史の浅いアメリカ国民の国民性がものすごく出てると思います。またディズニーの人気の犬・プルートもこの冥王星(プルート)から付けられたというのもあって、小学生からの抗議の手紙がすごかったというのも特筆すべき点でしょうか。著者はバッシングされる側でしたが、それでもユーモアを失わずに話が進められているのはわかりやすく読みやすかったので感謝感謝^^

そもそも冥王星は発見以来2006年の国際天文学連合(IAU)の会議の末に「冥王星は惑星から準惑星へ降格」と決議されるまで70年以上も惑星であり続けたのが驚きです。なぜそんな長い期間惑星でいられたのかというと、まだ技術が不足で研究が進んでなかったというのもあるんでしょうが、コペルニクスの時代から現代まで惑星という定義がなかったかららしいんです!これはちょっとビックリではないですか?科学の日進月歩に核である惑星の定義が決まってなかったなんて(苦笑)科学者も研究に没頭しすぎて肝心なところが見えてなかったという人間性が伺えますね^^。

小難しい科学的な説明はほぼなく、ユーモアで筆を進めてくれるので誰でも感嘆に冥王星が降格したプロセスを理解できる本となっておりました。残念ながら準惑星となってしまった冥王星ですが、この準惑星がそれでも尚魅力的で得意なものだということには変わりないと思います。

地球や火星のような岩石型惑星、木星や土星などのガス型惑星、そして冥王星は海王星の外のエッジワース・カイパーベルト天体の一つでありますが、氷できているという点がまず他と違う。そのクセ太陽の周りを公転しているんだけど、その軌道は円ではなく楕円形という特異さの上に、公転の軌道が海王星と交わる時期があるという奇妙さも持ち合わせているから楽しい準惑星です。そして衛星まで付いているという点ではただの準惑星という枠を飛び越えて注目に値する魅力的な天体で、ニュー・ホライズンズ(探査機)の報告が待ち遠しい限りです。


やはり、固定概念を覆すという行為は単純ではなくとても難しいんですね。^^。しかし、これを読むと天文学的には大きな大きな分水嶺にあたるんだと感じ、ここに立ち会えたことは革新的な1ページに意識しようとしまいと関われたという僥倖なのであります^^


3.4 なむなむ!


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