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道尾秀介 『ラットマン』

ラットマン


姫川はアマチュアバンドのギタリストだ。高校時代に同級生3人とともに結成、デビューを目指すでもなく、解散するでもなく、細々と続けて14年になり、メンバーのほとんどは30歳を超え、姫川の恋人・ひかりが叩いていたドラムだけが、彼女の妹・桂に交代した。そこには僅かな軋みが存在していた。姫川は父と姉を幼い頃に亡くしており、二人が亡くなったときの奇妙な経緯は、心に暗い影を落としていた。ある冬の日曜日、練習中にスタジオで起こった事件が、姫川の過去の記憶を呼び覚ます。事件が解決したとき、彼らの前にはどんな風景が待っているのか。新鋭作家の新たなる代表作。   (BY BOOKデータベース)


おっ、これ単純にスゴっ!!!て思った作品です。道尾さんの作品は心してかかれという雰囲気があったので楽しみつつ気を引き締めて読んだのですが、まぁ~いとも簡単に騙されましたね(苦笑)わしもラットマンを見ていました。ナイスミスディレクションにミスリードされ騙されたぁーと思ったら、またもう一回ひっくり返されたので完全に道尾さんの掌で転がされてた感じがします(笑)

『ラットマン』というタイトルがキーワードなのですが、これは小説内の最初の方で意味は語られますが、これが内容にそのまま起用されているといった感じで、プロットも伏線も素晴らしいと思います。とりわけ過去と現在の使い方が巧みで、一度騙されたのにまたもや騙されるというこの爽快感!!ミステリーの醍醐味を存分に味わわせてくれてありがとうございますといいたいです。最後には主人公のカタルシスも払拭できたようですし、これから始まる陰と陽の道が開かれていて万事が万々歳ではないが、読後感もさわやかで好みな締め方。ちょっとウルルンときましたよwミステリとしても小説としてもとても高い水準にある作品じゃないかなと思います。

この登場人物たちの設定もバンドをしていた者には入り込みやすいというか感情移入しやすいと思います。スタジオ借りるときはスタジオ代を払った分、無言でせっせとあわせるという気持ちとかあのマーシャルのアンプ使ってみたいとかちょっとした描写に一喜一憂してしまいましたし「8ビート」なんて文字が目に入ったらなんか興奮するというか血が騒ぐというか(笑)そのせいで今日は路上に行ってきました(爆)でも、よくもまぁエアロスミスなんかの歌詞を歌い上げるもんだとは思いましたが。。なんか著作権かなんかの問題でエアロ側と一悶着あったようですが、こんないい作品が埋もれず刊行されて良かったです。というか、エアロスミスは今でも良く聴くのでまたまたツボをついてくれました。『Walk This Way』はもちろんのこと『Living on the Edge』とか『Jaded』とかも大好きなのでこの作品はミステリも設定もピンポイントでツボをついてくれたお気に入り作になりましたっ。

本書でもいってるように完全100%なオリジナルなんてものはもう存在しないでしょう。世の中のもののたいていは出尽くされていて、知らぬ間に見聞きしているのは必死だから。完全なるオリジナルは先駆者という一人しか存在しないと思います。でも、現在のオリジナルとは道尾さんの言うように吸収したものを自分のものに変えて送り出すということだと思いますので、そういう意味では本書のバンドマンたちはバンドの音としてのラットマンに悩まずすんでよかったですよね(笑)

道尾さんは『ソロモンの犬』に続いてまだ二作目ですが、ソロモン~よりも強烈に騙されましたし、単純に道尾さんのすごさを思い知った感じです。オススメしていただいている『向日葵~』と『シャドウ』もこれは近々絶対に読まねばと思います^^


3.8 なむなむ!


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.21 2010 【本:言語芸術】 comment2 trackback0

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道楽猫
そーかー。
騙されるのかー。
私も騙されたいので、読もうかな。
2010.12.22 18:37
チルネコ

>道楽猫さん

騙されちゃうと思いますよ~~。道尾さんの作品は伏線とか
上手いんで、どんどん騙してください!と思って読んじゃって
ます(笑)
2010.12.23 21:40

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