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ヘンリー・クーパーJr. 『アポロ13号 奇跡の生還』   訳 : 立花隆

aporo 004


人類初の月面着陸の翌年、1970年4月13日。ヒューストンを飛び立ったアポロ13号は、突然生じた船体のトラブルから、当初予定していた月面着陸を断念、制御不能の状態に陥った。失われていく酸素、水、エネルギー…宇宙の闇に消える恐怖と闘いながら、絶体絶命のクライシスに立ち向かう三人の飛行士とNASA管制官。無事帰還するまでの息詰まる過程を描いた迫真のドキュメント。   (BY BOOKデータベース 新潮社)

ヘンリー・クーパーJr.著『アポロ13号 奇跡の生還』を立花隆が訳した本ですね。1994年刊なので古いといえば古い本ですが、原書は1973年に出てますので、だいぶタイムラグが発生してますね^^;もしかしたらもっと早くに他の訳があるのかもですが。。。もちろんアポロ13号というと映画やらドキュメンタリーの映像も作られており僕も拝見しておりますが、本書はそういう人間ドラマとは少し離れた見地から語られておりました。

本書は始まりからして少し他とは違っていてすでにアポロ13号は打ち上げられて宇宙空間におり、問題が発生する辺りから語られてゆきます。ここからしてすでに人間ドラマや打つ上げ時の拍手喝采場面は切り取られているわけです。すなわち本書はそういうアポロ計画に携わったり傍観したりする〔人間〕にはスポットを当てずに、むしろ問題をどう乗り切ったか、この時は何が起きていたかを事細かに記するという〔技術面〕に重きを置いて語られてゆくのであります。故に、少し分かり辛い描写や語句があるのですが少し違うアポロ13号をうかがい知ることが出来ます。

アポロ13号は月へ到達する前の軌道で酸素タンクが爆発し問題発生。しかしすでに引き返すよりも月を周回するほうが好都合な位置で問題が起きているので、やむなく月を周回して地球に戻ることになるんですが、このロケットというものは一つ不都合が生じると連鎖的に問題が起きてしまうような構造になっており、問題発生~帰還までの間アポロのクルー3名と管制塔の十数名は原因究明~問題解決に翻弄されてしまいます。



aporo.jpg



↑アポロ13号全容・・・<指令船>はちゃんとチョコの〔アポロ〕の形してますね(笑)


次から次へと問題が起きる上に、アポロのクルーは<指令船>と<月着陸船>を往復したり、エネルギー削減の為に極寒の地にいるような環境に立たされたりと過酷です。本書では技術的な事柄をより詳しく書こうとされているので、クルーの描写や管制官とのやりとりも淡白ですが、過酷さや状況からくるプレッシャーなどは少なからず伝わってきました。

でも一番すごいのは技術的な面もそうなんですが、地球で舵取りの役割をしている管制官たちの危機管理能力やトラブルを解決するプロセス及び考えられない問題でも各々がきっちりと役割を果たし切り抜ける決断力・実行力が備わっていることです。技術面では日本ももう有人飛行できる程度の技術まで持ってけるでしょうし、2025年までに有人飛行する計画もあるようです。が、技術面では日本もイケそうですが、むしろアポロ13号でのミッション遂行能力や緊急時の迅速な対応などの大プロジェクトを遂行する力は残念ながらないと思われます(苦笑)アポロ13号での責任者は当時36歳という若さでしたが、リーダーシップもプロジェクトを纏める協力体制も実行力も並大抵では無理だと感じました。まぁまず無人飛行と有人飛行ではまったくノウハウも違いますし、それほどの大プロジェクトの予算なんかもウチらにはないでしょう^^。中国にGDPは抜かれちゃったようですが、あと5年もしたら宇宙も抜かれちゃうようで悲しいですなぁ^^;

トム・ハンクス主演の映画のようなドラマチックさはなかったですし、淡々としすぎた語りなので味気なさを感じる方もいるかも知れません。が、ただ発生してしまった絶望的な状況でも、全員で〔クルーを地球へ帰すんだ!〕という団結力とそれを達成した事実。それはアポロ13号が窮地に立たされた瞬間、現場にいた人間が感じた絶望と苦悩と使命を脚色なしに伝え、あの瞬間のリアルは決してドラマチックでもなんでもなかったんだろうというリアリティーを逆に感じさせてくれ新鮮なルポタージュだったと言えます^^


3.5 なむなむ!



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.01 2011 【本:サイエンス/フィクション】 comment2 trackback0

comment

くう
アポロチョコレートって、割と忠実に形を再現してたんですね♪
2011.04.02 00:30
チルネコ

>くうさん

ですよね!僕も忠実なんだな~と思って画像載せちゃったんですよね(笑)
2011.04.02 02:15

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