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黒田恭一 『はじめてのクラシック』

はじめてのクラシック


1枚のCDできくモーツァルト40番。コンサートホールのベートーヴェン第9「合唱」付。くりかえしビデオでたのしむオペラ「椿姫」。気になる曲を好きなようにきく。クラシック音楽へのちかみちはとりあえずきいてみること。名盤70選も必読。    (1987.10.20  講談社現代新書)


ツイッターなどでも交流させていただいてる方は知っていただいてるかと思いますが、最近ものすごくクラシックと仲良くなってます、僕(笑)耳にしたことのある曲でも、曲と曲名が一致しなかったり、作曲家と曲が一致しなかったりというレベルなので、手に入るクラシックCDは手当たり次第聴きまくってる次第です^^。始めはチャイコフスキーやラフマニノフを当たって、今はガーシュインやクローフェ辺りまで行き着いております。指揮者やピアニストやオケ、オケ編成や演者の曲に対する解釈、録音年数や録音環境やレーベルの違い、アナログかデジタルあるいはリマスターでの音の差異などなど、何か一つ違うだけでも奏でられる音楽がガラッと変わったりするので、ロックやPOPなどとはまた違った魅力があり夢中になっちゃってます(笑)


そういうわけで以前も講談社現代新書から『クラシック音楽のすすめ』というクラシック関連の本を読んだが、あちらはコンサートの楽しみ方やレコードの選び方などだった。こちらはというと「何々のなにがしの指揮者・オケがおすすめです」みたいな指南書ではなく、「自分が興味を持った曲を自由にいっぱい聴きましょう」というようなものがコンセプトで、偶然にも今僕が手当たり次第に聴いている現状と合致している。なので小難しいこともなく筆致も謙虚なので、クラシック音楽が身近になること間違いない。名演・名盤を紹介するガイド本は巷に溢れているが、本当にクラシックに足を一歩踏み入れてみる場合には本書以上の適書はないだろう^^

だがそれだけではなく基本的な知識も噛み砕いて書かれてもいる。シンフォニーの大半は4つの楽章でできており、「がっしり構成された第一楽章、旋律の美しさをきわだたせた、ゆっくりしたテンポによった第二楽章、古い時代の舞曲であるメヌエット、あるいは諧謔を意味するイタリア語のスケルツォによった第三楽章、そしてテーマが何度もあらわれるロンド形式によった第四楽章、といった4つの楽章で構成されているのが、ごく一般的な交響曲である。」むろんそれに準じない交響曲も多くあるが基本的にはこうだろう。ブルックナーの「ロマンティック」なんかを見てみると、なるほど、「第一楽章はがっちり構成されてるから演奏時間も長いんだな」とか「第三楽章がホントにスケルツォになってる!」といった風に、本書を読むことでクラシックに少し近づいた喜びを味わえてしまうから嬉しい。

また痛く共感したのは「尋ねる耳」の箇所だ。何かをやりながら聞いたりただながれてる音をボ~っと聞く。それも一つの楽しみ方であるが、これは音楽ではなくBGMにしかなり得ない。その音楽の旋律に心地よさを感じられられはするだろうが、指揮者の創意工夫やピアニストのカデンツァなどは識別できない。だが「尋ねる耳」で音楽に神経を集中させて聴くと、この音楽の風景がまた違ってくるのだ。音楽と真剣に向き合って聴くと「カラヤンの惑星に比べるとメータの惑星はテンポが遅いな」とか「アルゲリッチのカデンツァよりもリヒテルのカデンツァのほうが好みだな」という違いが一目瞭然。だからクラシックには同じ曲であっても指揮者やオーケストラが違うCDがたくさん出ていたりし、その中から自分の好みを探し出して愛聴する。これもクラシックの一つの醍醐味なんだろう。その代わりクラシックを真剣に聴くと時間はかなりなくなる(苦笑)最近読書ペースが落ちたのは、クラシックばかり真剣に聴きすぎているからだ。という言い訳をしておきたい^^。

他にも音楽のつまみぐいやオペラの聴き方、巻末には面白い書き方をしたディスクガイドも少しだけ載っている。クラシックに足を踏み入れたばかりの僕くらいの聴衆にもってこいな一冊デス(←笑)



3.5 なむなむ!



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.01 2011 【本:クラシック】 comment6 trackback0

comment

くう
チルネコさん、超多趣味ですよね♪
読書の幅が広すぎますよ~。
2011.07.01 23:57
チルネコ
>くうさん

こんばんわ^^多趣味というか目移りが激しいというか・・・・^^;
本当はもっと小説とかもどんどん読みたいんですが、世の中魅力的なものが溢れすぎててどうしようもありませんね(笑)
2011.07.02 00:07
これはまたタイムリーな本ですね!
クラシック聴くのにとても参考になります。ご紹介ありがとです☆

>音楽のつまみぐいやオペラの聴き方、巻末には面白い書き方をしたディスクガイドも少しだけ載っている。
ココがものすごく気になります!
2011.07.02 00:47
semicolon?
「尋ねる耳」これ出来たらいいな。
歌詞の無い音楽を聴いていると勝手に物語や風景なんかが浮かび音はそっちのけになってしまいます(^^;)。
チルネコさんの集中力が羨ましいです。
2011.07.02 13:55
チルネコ
>惺さん

そうなんですもう一直線で(笑)ほかにもディスクガイド的なものもたくさん読んでおります^^音楽の聴き方は自由だってのが前提でしたが、著者なりのススメみたいなものを柔らかく書いてあるので、とても受け入れやすいですよ♪
2011.07.02 23:37
チルネコ
>semicolon?さん

そうですねークラシックはイメージが浮かんだりもしてきますよね^^僕もそんなに違いの判るほどではないんですが、聴けば聴くほどわかってくるところが楽しいです^^スピーカーも買い換えちゃいました(笑)
2011.07.02 23:44

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