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ポール・デイヴィス 『タイムマシンをつくろう!』

                  
タイムマシンをつくろう!


アインシュタインからホーキングまでの現代物理学理論を駆使、もっとも現実的なタイムマシンのつくり方を考える。   (BY BOOKデータベース  訳 : 林一  草思社)


タイムマシンといえば先はウェルズの『タイムマシン』からハインラインの『夏への扉』、『バック・トゥ・ザ・フューチャー』などの映画などもありますが、これら時間旅行モノはすべてにおいて同様ではありません。というのも、〔ワームホール〕を使って時間旅行したり、〔限りなく高速に近づいて未来へ行く〕というようないろんな方法の時間旅行があります。それが理論的に可能だったりホーキングのように不可能だと結論付ける科学者もおり、SF好きとしてはいつまでも興味が尽きない話題です。少しタイトルは正直すぎるかなーというネーミングですが(^^。)。 本書を読む動機という点では「ハードSFをよりよく理解する為に」というのがやはり本音です(苦笑)しかし本書の著者ポール・デイヴィスは紛うことなき〔理論物理学者〕であり、理論的に可能でありなおかつ魅力的な時間旅行はどれなのか?というのをいたって真剣に考えて記されております。


まず第一章では「未来への行き方」を紹介していて、〔双子効果〕〔重力を使う方法〕などが理論にのっとって論じられていました。もちろん、これは理論説明はしっかりとしているけど、アインシュタインのE=mc2(←2乗)以外は一切でてきませんのでご安心ください(笑)でもこの一章で語られる未来旅行は一方通行であるし、少し物理に興味を持って関連本を読んでいるものにとっては知ってる事柄も多く再確認といったところでしょうか。〔重力は時間をも引きつける〕とか〔高速で移動してるものは静止してるものよりも時間の流れが遅い〕(すなわち歳をとりにくい)、相対性理論に基づき〔粒子であれど高速に近づけば近づくほど質量が膨らむ〕ということなどを用いて、最終的には〔限りなく高速に近づけたとしてもこの方法では未来への一方通行であり、コストを考えると試みるのがアホらしい〕といった結論にいきつきます(笑)技術的にはまだまだ不可能なんですが、やろうと思えばできることに対しての希望は湧きますよね^^

実際本書に紹介されているものですでに実在するものというのも多々ありますが、その一つは今とても注目されているので載せておこうと思います。それがこの〔大型ハドロン衝突型加速器〕であります↓↓↓

       大型ハドロン衝突型加速器

写真の側にいる人間の姿と比べるとその大きさが一目瞭然ですね^^。この機械はスイスのジュネーブ近郊にあり、〔陽子同士の衝突〕などの高エネルギー物理現象から生じる粒子の観測などに使われるようですが、長期的には〔大統一論〕などの検証を見越しているようですね。しかし、LHC実験は〔極少のブラックホールが形成される恐れがある〕などの危険性も危惧されているようで大変でしょうな(苦笑)でもこの機械ですら技術的にはまだまだなレベルなんだと思います。。。。こういうのを見ると最先端の一部の人はどこへ向かうんだろうか?と思ってしまいます(笑)

脱線しましちゃいましたが、二章・三章では一章での一方通行の時間旅行の反省から、〔ワームホールを使ったら過去へはいけないのか?〕ということを問題にしてます。〔ブラックホール〕〔時空〕〔スパゲッティ化〕〔特異点〕〔一般相対性理論〕〔不確定性原理〕などなどをおさらいしつつ結論へ到達する。そのプロセスへの説明は比較的勉強になるようなものであり、ここの章あたりが一番楽しめたしタイムマシンへの可能性を見出せたかなと思ってます。結果的にはワームホールならば未来へも過去へも赴くことが理論上可能であり、現在の技術からするとワームホールを作り出す技術は無茶以外のなにものでもないが(笑)、その為には今発見されていない〔エキゾチックな物質〕の発見が不可欠らしい。しかしあのスティーヴン・ホーキングは「不可能だ」と発言しておるようですが、ロマンやフロンティアは人類にとって必要な夢だと思うのでこの件に関してはホーキングの発言に賛同しないことにしてます(笑)

四章も時間旅行に関係することといえばそうなんですが、この章は少し、というか随分退屈でした(苦笑)〔パラドックス〕についての事が書かれてあるんですけど、これがもう知ってることばかりなんです。量子的多宇宙の解釈やらパラドックスの矛盾など時間旅行もののSF作品をいくつか読んでるだけでいつの間にか身に付いてるようなことばかりなので新たな発見というのは少なかったです。四章では〔量子重力論〕の確率が必至なんだなーと思ったことぐらいでしょうか^^。

もちろん時間旅行にかんする方法というのは光速移動やワームホールだけではなく、〔M理論〕や〔超ひも理論〕を駆使したものもあるようなのでそちらもいずれは読んでみたいと思います。時間旅行の解明はすなわち宇宙の姿を解明することにも繋がるので、これからも研究されることでしょう。いつになるかは到底測れないですが(^^。)、現実的に不可能という悲観はしないでいつかの未来には時間旅行は可能になると希望的観測を持って今後ともSF作品を読んでゆこうと思います^^


3.6 なむなむ!
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.23 2010 【本:言語芸術】 comment0 trackback0

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