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『ドライヴ』 ニコラス・ウィンディング・レフン

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監督:ニコラス・ウィンディング・レフン
出演:ライアン・ゴズリング、キャリー・マリガン、
ブライアン・クランストン、etc.



ニコラス・ウィンディング・レフンという監督の作品を観たのは初めてですが、衝撃的で興奮しました。夜中に観たのですが容易には寝付けません。今年の白眉(とは言うもののコレで十作目ですけれども)、二番目と二馬身差はついてしまいました。ジェイムズ・サリスという作家の同名小説の映像化のようですが、おそらく映画という表現方式であったからこそここまでクールでスタイリッシュで惚れちゃうんだと思います。

といっても万人受けする類いの映画ではありません。なぜなら個人の嗜好や感性に大きく左右されるであろうパーソナルな映像の撮り方(内容同様)をされているからです。小説が言語で語るように、映像で語れる映画監督という特権を存分に操っているように感じれる。その監督の表現様式がたまたま僕の審美眼とカチッとかんだのでしょう。

主人公(ライアン・ゴズリング)は自動車整備工場で働き時おりカースタントを請け負って過ごしていますが、夜には強盗のドライバーとしても躍動する。冒頭に強盗を逃がすシーンがありますが、カーアクションものの定石のように派手なアクションではなく、静と動を使い分ける頭脳も使ったカーアクションなのがまず印象的。その彼が隣人の人妻に恋心を抱きつつ逃がし屋として悪い方向へ向かっていくその行方は?といったところが展開されます。

監督の素晴らしい点は何の変哲もない展開であってもカットやアングルで魅せてくれるところです。バイオレンスなシーンも多い(なのでR指定)フィルムノワールな部分もあるのですが、アングルの効果で迫力や迫るものがこれほど変わるのかと驚いてしいまいます。これは言葉で説明の利くものではないので観ていただくしかないでしょう。バイオレンスなシーンはちょっとしたホラー、頭がびちゃっっと吹っ飛んだり足でクチャクチャに踏み潰したりするので心穏やかには観れません。

そしてスローモーションを随所に取り入れることで、該当シーンが普通に撮ったシーンに比べてベッタリと記憶されます。それに附随する音楽も多様でカットにあった選曲(音楽プロデューサーは別人でしょうけれど)の効果は絶大。ベッタリ記憶に拍車がかかるのです。これだけでもう、デンマーク(監督出身地)のフィルムソムリエと呼ばせていただきたい、のですが、主人公に起用されたライアン・ゴズリングも監督のスタイルによく応えています。

主人公は自動車整備工場に突然現れて働き始めたと中盤に明かされるのですが、整備士としてもドライバーとしても非凡なものを持っています。しかし寡黙でどこか陰があり憂いを帯びていて寡黙でもあるんです。そしてバイオレンスシーンに顔を出す残忍性が一層彼をエキセントリックに仕立てているんですけれど過去は一切明かされません。アナーキーでカルト的萌芽がここにあります。

その難役をライアン・ゴズリングは仕草や佇まいで人物像の輪郭線をくっきりと描き出し、とても色気のある好演をしています。草食系なのに肉食系。とてもハードボイルドなのですが、チャンドラーのように言葉ではなく映像で饒舌に語るんですよね。彼の〈間〉も有名な掃除機並みに吸引力を備えていて惹き付ける力があります。個人的に好ましく思う頂きに永らく鎮座する演技派俳優エドワード・ノートンくんも顔を真っ青にして背後を気にしていることでしょう。


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そして彼が終始着用していたブルゾンが欲しいなとも想うのでした。



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.16 2016 【映画:ヒューマンドラマ】 comment4 trackback0

comment

nanaco☆
チルネコさん、こんばんは!

この映画私も観ました~*^^*
台詞は少ないからこそ、ライアン・ゴズリングの演技力が光る作品でしたよね。
天才的なドライビングテクニックを持った寡黙な青年役がすごく格好良かったです!

この俳優さんを初めて知ったのが『きみに読む物語』でした。
こちらも大好きな映画です。(ラブストーリーは苦手なのに!笑)
これもやっぱり彼の演技力のおかげかなって思います。
2016.02.16 22:13
チルネコ
>nanaco☆さん

nanaco☆さんこんばんわ^^

観られていましたか。台詞が少ないのに読み取れるものが多く、ライアン・ゴズリングの演技に脱帽しました。彼の他作品をもっと観たいと思います。男から見てもイケてるなぁ、と思ってしまいます(笑)

『きみに読む物語』は原作の方を読もうと思ってたのですが、未だ手に取るに至らず^^。正直僕もLOVEストーリーは好んで観る方じゃないですが、チェックしておきたいとおもいます。楽しみ(^∇^)
2016.02.17 19:14
MIUMIU 美雨
こんばんは。
夫が映画が好きで、昔ライアンオニールの「ザ・ドライバー」という映画を見たことがあります。
アクションものはあまり好きではないのですが、主人公がやはり逃がし屋としてのプロのドラバ―で、寡黙でクールな感じが似ているかなと思って読んでました。
映像とアングルの効果というとスタンリーキューブリックを思い出すのですが、それとはまた違った感じなのでしょうか。
映画好きにはたまらない作品かもしれませんね。

ポチ応援していきます!(^^)!
2016.02.23 22:39
チルネコ
>MIUMIUさん

MIUMIUさんこんばんわ(≧∇≦)

「ザ・ドライバー」という映画は存じ上げないですが、『ドライヴ』や『トランスポーター』のよあな映画は楽しめるので観てみたいデス。寡黙でクールというのも食指が動きました^ ^

キューブリックのよき鑑賞者ではないので上手く比較出来ないのですが(苦笑)、多かれ少なかれ薫陶を受けてはいると思います。中でもスローモーションを多様しているのですが、その効果が絶大で監督の表現するしたいものが鮮明に伝わってきました。映画好きの旦那様に一度オススメしてみてはどうでしょうか。

いつもありがとうございます‼︎励みになります( ̄+ー ̄)
2016.02.24 21:12

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