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スティーヴン・キング 『キャリー』

キャリー


狂信的な母親に育てられた風変わりな少女キャリーは16歳。絶対的な母親の権威と、止まるところを知らぬクラス・メイトたちの悪意、それに自身の肉体の変化も重なって、彼女は極度に追いつめられていた。そして誰も知らなかったのは・・・・彼女が念動能力(テレキネシス)の持主であることがあることだった。キャリーの精神が完全にバランスを崩した時、チェンバレンの街は炎に包まれる・・・・・。話題作家の処女長編。     BY 背表紙紹介文 (新潮文庫)


最近のキングというと世間様では『悪霊の島』や『夕暮れをすぎて』でホクホクしてると思いますが、僕はタイムスリップしたかの如く『キャリー』を読んでじゃいましたー。うひひひひ。先頃読んだ『クージョ』もなかなかの好感触でゾクゾクさせられたし、これを機に読み逃しキングを制覇と言わず、オモチロかった記憶のあるキング作品も再読したい所存であります^^。

主人公はタイトルの通りキャリーというまだ弱冠16歳という少女。しかし容姿の冴えず殻に閉じこもったいじめられっ子で、ある事件を機に学園生活に嫌気がさし心理的に追い詰められ行く。だが、晴れ舞台であるプロム(卒業記念ダンスパーティー?)にモテモテの男子からお誘いを受け、担がれてるかもと思いつつも相方としてOKし気分は最高潮。行くなと警告する狂信的な宗教観を持つ母親の呪縛に反抗し振り払い、ダンスパーティーへ出かけるのだが。。。これは怖いというよりもむしろ悲痛で可哀想になってしまい、胸が痛んだという感想が強い。確かにキャリーのテレキネシスの破壊は恐ろしいし、キャリーを苛める同級生の集団心理などもやはり怖く感じるんだけど、本書には〔恐怖小説〕と〔青春小説〕という二面性が見事に融合してて読後に強く残ったのはこの青春小説として見たキャリーの痛みだった。母親が狂った宗教観を持った狂信家で育てられたキャリーもおのずとその影響下に置かれおかしな植え付けをされていたキャリー、人生初の晴れ舞台で○だらけになりプツンと崩壊する様は破壊の描写さえ悲痛な叫び聞こえてしまった。

もちろんこれは恐怖小説なのでその面でもかなり読まされる。この街一つがなくなっちゃうような壮絶な破壊に関わった少ない生存者へのインタビューを物語に挟み進行することで、実験的な試みではあるがスリリング感抜群でサスペンスフルな小説になっていおりました。破壊の場面も恐ろしく想像を絶する破壊行為の乱舞でテレキネシスの恐ろしさを間に当たりにするし、日常的風景を丹念に描いているので現実味もバリバリ、あたかもノンフィクションなのかと錯覚するほどの臨場感は秀逸なのです。う~ん、さっすがキングー。

そしてラストのオチで一段とドキッと落とされるのです^^。



4.1 なむなむ!

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.12 2010 【本:言語芸術】 comment4 trackback0

comment

道楽猫
先日はコメントありがとうございました。
初コメントでしたのでとっても嬉しかったです♪
チルネコさんの読書傾向は私とだいぶ違う感じで目からウロコです。
『キャリー』…とても懐かしいです。
怖いばかりではなく心に痛いお話だった記憶があります。
今読むとまた新しい発見があるのかもしれませんね。

これからも時々お邪魔させていただき、本選びの参考にさせていただきますね。
2010.11.12 08:17
昔映画で観ました。
記憶もおぼろげなのですが、ホラーという印象よりもヒロインがあまりにも可哀そうだったのを憶えてます。
スティーブン・キング原作だったんですね~。納得。
原作読むのには勇気がいるかも。怖そうだけど、面白そう!!
2010.11.12 22:18
チルネコ
>道楽猫さん

訪問ありがとうございます~^^またコメントさせてくださいね(笑)

僕はメジャー~マイナーまで、気分次第で読んでいくので、読書傾向の統一感は皆無でしょうね^^;
キャリーは痛いというかここまで残酷にするかというか、、、読んでて気分が悪くなっちゃいますよね(苦笑)
最近映画も観たんですが、ちょっと原作とエンディングが違ってましたね~^^

ありがとうございます!またいつでも遊びにきてください♪
2010.11.12 23:26
チルネコ
>惺さん

そうですね~、ホラーとしてよりも少女へのしうちが印象に強く残りますよね^^;
原作はまだ読まれてませんか?原作と映画では終わりのほうが少し
アレンジされてますよ^^しかも原作の方はドキュメンタリータッチで書かれてて、
それがなんとも秀逸なんですよね!機会があればぜひに^^
2010.11.12 23:32

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