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伊坂幸太郎 『重力ピエロ』

                   重力ピエロ


兄は泉水、二つ下の弟は春、優しい父、美しい母。家族には、過去に辛い出来事があった。その記憶を抱えて兄弟が大人になった頃、事件は始まる。連続放火と、火事を予見するような謎のグラフィティアートの出現。そしてそのグラフィティアートと遺伝子のルールの奇妙なリンク。謎解きに乗り出した兄が遂に直面する圧倒的な真実とは――。溢れくる未知の感動、小説の奇跡が今ここに。  (BY BOOKデータベース 新潮社)


第二期の伊坂作品があまり好きではなく離れていたんですが、噂を聞いて『オー!ファーザー』を読んでみたら以前の伊坂さんらしさが返ってきてたので再考が高まっております。ということで、久しぶりに伊坂作品の読み溢し『重力ピエロ』を読んでみました。うん、なんで読んでなかったんだといった作品でした(笑)もったいない。


この作品のテーマ的には『オー!ファーザー』と似通っている〔家族愛〕とか〔家族の絆〕というのがあり、それに加えて「楽しそうに生きていれば地球の重力なんてなくなる」といったような伊坂節があることで、伊坂さん独特の家族像が描かれております。この家族は(父、長男・泉水、次男・春)という三人家族ですが、この家族構成もあちらと同じく少し変わった設定になっていて、それを軸に家族とは血の繋がりだけじゃないんだよというのを恰好つけずに語ってるところが逆に恰好いい(笑)重たい設定なんだけどそれをサラッと普遍的であるかのように描くのが独特で、甘ったるくもないこの感じがどうあるべきかとか云々を覗いて好きだ。でも〔家族〕や〔絆〕といった物語が好みな方にもこの部分だけでお薦めです^^

でも、まずはのっけの冒頭から「春が二階から落ちてきた」というどんなだよ!とと思ってしまう惹き付けられる印象深い一文から始まるからさすがです。ですが僕が一番ガッツリ好きだった部分はというと、これが<遺伝子>などの参考資料を駆使した箇所なんですよね^^。振り返ってみれば「オーデュポン」やら「カラマーゾフ」やらを作中にたんまりと盛り込んでくるところが、むしろ主題の部分より楽しめるのが僕にとっての伊坂作品だったなぁと思い出しました(笑)まぁこれはただ個人的に興味がある分野を的確にチョイスして繰り出してくるというだけなんですが、本書ではそれが<遺伝子暗号>であったり<フェルマーの最終定理>だったりするわけなんです^^。

物語としては<家族>が主題ですが、〔連続放火事件〕のミステリ的趣向の部分で<遺伝子暗号>を潜ませていたから、好き嫌いだけでなく伊坂さんの上手さを感じちゃったというのもあります。というのは建前で(笑)、遂こないだルリアの『分子から人間へ』で学んだ<遺伝子暗号>が本書の<暗号>として使われていたから上手さと同時にやっぱ興味があるものは片っ端から読んでおくもんだなーと実感したわけです(笑)<二重螺旋><塩基><RNA><コドン表>など突っ込んだ箇所まで本書のミステリとしての<暗号>に絡めてくるんですから素敵^^やっぱり物事って知ってれば知ってるほど堪能できるから、ますます視野を広げてかないと!と決意新たに読書に励みます^^

また、伊坂作品の一連のリンクを探すのも楽しみに一つですよね~。本書ではとある探偵が<ラッシュライフの黒澤>だったり、<未来を予測するカカシ>と青年の話もチラッと出てきたりしてました。あまり記憶がよくない僕ですが、覚えてる箇所は覚えてるんだなぁーと脳にビックリしました(阿呆)

ラストの文章を読んでもこれは<家族>小説であり、家族小説としてだけでも十分満足の域に達してます。ですが、僕としてはそれプラス知的好奇心を促されるガジェットも堪能するに至った、というかそれを読んでるときは<家族小説>そっちのけで読んでいたということもあり、これだけの高評価となったのかも知れません^^。なので、なむなむ!度数はあまり参考にならないかもですが、個人的には伊坂作品の中でもアヒル~の次に好きな作品となった報告をお伝えしたいと思います。誰に報告?とか冷たいことは言いっこなしですよ^^


4.2 なむなむ!
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.24 2010 【本:伊坂幸太郎】 comment0 trackback0

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