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東野圭吾 『聖女の救済』

聖女の救済


男が自宅で毒殺されたとき、離婚を切り出されていたその妻には鉄壁のアリバイがあった。草薙刑事は美貌の妻に魅かれ、毒物混入方法は不明のまま。湯川が推理した真相は虚数解。理論的には考えられても、現実的にはありえない。   (BY BOOKデータベース)


『ガリレオの苦悩』に続いて同時刊行されたガリレオシリーズ『聖女の救済』を。あちらは短編集でしたが、こちらは長編で倒叙ミステリ。犯人にはあらかじめ読者には伝わっています。ガリレオシリーズなのでもちろん湯川は主役級のトリック崩しをまかされますが、この湯川と同じくらい本書では主役級に抜擢された人物がいます。それが草薙刑事。しかも突発的な色恋沙汰が絡んできてちょっとイメージにはなくビックリしました。草薙刑事、惚れてましたね~。あの空港の場面で一目見ただけで「なぜ自分の心がこれほどまでに揺さぶられるのか、自分でもわからなかった。」ってコレ、、、、完全に一目惚れじゃないか!^^;まぁ刑事も人だからこういうことはあるのはしょうがないけど、そこまで綾音に惚れる要素とか描写とかがあったかな?モリミーの黒髪の乙女に惚れる読者はいても(←僕もその一味w)この綾音にときめく読者はあまりいない気が。。ただ今回は草薙を前面に押したかったから何のラヴエピソードすらなく無理やり出会いがしらで惚れさせた感じがプンプンしちゃいました(苦笑)僕自身がこのエピソードに共感できなかった部分しかなかったので、後の草薙の捜査路線には少し反感を抱いてしまいます。湯川&内海の路線の方に感情がシフトしていてしまい、挙句には湯川のあの友人を信じる言葉に裏切らないでくれっ!と友情が成立することを祈るまでに^^。この突発的な恋は受け入れがたかったです。が、草薙に対する湯川の言葉が的外れではなかったこととラストの居酒屋での疲れ果てて眠ってしまう場面を見ると草薙刑事なりに本気だったんだと感じ責めてしまった自分を謝罪してしまいました(ブレすぎ^^;)今回のトリックは理系という感じではなくて、ただただ湯川の多角的に見れる視点から到達できた推理が冴えていたことに尽きる。綾音の執念もさることながら、やはり湯川の天才たる所以は理系だけのものから来るものではないのだとわかる名推理でした^^このハウダニット形式は東野さんに読まされたの間違いないです。

あの夫は読者からすると嫌悪感しか抱けない人間ですし、友人にすらなりたくないですが死んで当然とか天罰だとは思いません。綾音の気持ちや虐げられた女性たちの気持ちも理解できますが、死ぬことが義務なんて人間はいないと思うので。もしこの夫だから死ぬのが当然だったと肯定してしまうと、これもまた人という感情の不条理という矛盾のたまものでしかない。そうであってはならないからこそ、草薙は心を鬼にして湯川の言葉を遂行した形なり、湯川もトリックを解明しえたんだと思います。なので、このタイトルが僕にはしっくることはなかったです。それが残念でした。

iPodで聴いてる曲とかは作者の遊び心が伺えたけれど、内海刑事(←べるさんのご指摘により訂正~w)の聴いてた曲がアレとわ(笑)遊びもほどほどに~w



3.6 なむなむ!

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.20 2010 【本:言語芸術】 comment4 trackback0

comment

すご~い!! 東野圭吾がいっぱいだ!!
自分はまだ初期作品しか読んでなくて……ガリレオシリーズも未読。面白そうですよね。いつか挑戦したいです!
2010.11.20 23:59
チルネコ
>惺さん


こんばんわ、惺さん^^
東野圭吾は読み逃しもたくさんあるんですが、まだまだ既読作品もありますよ~^^
ちょいちょいUPしてゆきますが、僕の中では東野作品は当たり外れが最も激しい作家さんの一人です(笑)
実はガリレオシリーズの初期は未読です^^;一緒に読みましょうか(笑)
2010.11.21 22:09
igaiga
あたしは殆どドラマを見ないのですよね~。
なので、ドラマが先行して登場した内海薫的女子がほんとうーーーーに気に入らないのです(笑)

あと、iPodでフクヤマを聞く内海・・・
イラっと来たことは言うまでもありません(爆)

そしてガリレオシリーズには多いですが、犯人の方執念深い人が多いです(笑)
2010.11.22 09:34
チルネコ
>igaigaさん

僕もドラマはほとんど観ないですよ~^^。でも一話はどれも観てます。そのクオリティによっては
続けてみる場合もありまっす^^
東野圭吾さんの描く女性というのは、ほぼ悪女が多いですよね(苦笑)
お仲間さんの間でも「東野さんって昔女性で痛い目あったのかな?」
なんていう噂がたつくらいですし(笑)
igaigaさんもiPadの件はお気に召さなかったようですねw
2010.11.22 22:08

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