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乙一 『The Book ~jojo’s bizarre adventure 4th another day~』

The Book 


舞台は2000年、日本国M県杜王町(もりおうちょう)。冬休みの終わる三日前。ぶどうヶ丘学園高等部1年の広瀬康一と漫画家・岸辺露伴はコンビニの前で血まみれの猫と遭遇する。猫の飼い主を捜してたどり着いた先には家の中で車に轢かれた女性の奇妙な死体。スタンド、【ヘブンズ・ドアー】によって探り出した手がかりは「腕に赤い爪痕のある男子学生」。三ヶ月にわたる事件はこうして幕をあける。そして、恋人の手によってビルとビルの隙間に突き落とされ、そこで生活することになった飛来明里。不思議な革表紙の本を持つ蓮見琢馬と彼に惹かれる双葉千帆。彼と彼女たちのストーリーは既に始まっていた。   (BY BOOKデータベース)


週刊少年ジャンプで連載されていた『ジョジョの奇妙な冒険』をジャンプ世代の乙一さんがノベライズ化した小説。1部~6部のうちの第4部を舞台にしたもので、ジョジョのオリジナルキャラはもちろん、この小説だけの乙一オリジナルキャラが登場しております。ジョジョファンはもちろん、乙一ファンもこれは乙一さんを語る上では避けては通れない作品ですよー^^

第4部ではお馴染みの杜王町が舞台。その街で一つの変死体が見つかるが、その死体は密室で見つかった上に車に轢かれた跡があった。しかし、室内で車に轢かれるわけはないし誰かが部屋に移動させてきたとしても密室である。しかし、この街・杜王町には普通の人間には解決できない不可解な出来事を誰にも知られずにひっそりと、しかしド派手に陰で解決している人物たちがいるのです。それがスタンド使いと言うわけです。なので、密室で見つかった変死体の真相もスタンド使いの仕業なので正攻法なミステリーではないです。しかし、この小説には他にもっと楽しめる要素があります。乙一さんの持つ奇妙なしかけ、人物同士の心理戦やかけひき、徐々に明かされていくやはり上手いと思わせるプロット。読後感は少し寂しく切ない哀愁漂う幕切れでしたが、2000枚の原稿をボツにし五年の歳月を費やして書いた乙一さんの想い入れの強い一作だと感じました^^

僕はジョジョの第六部までは読んでいたし、第四部はなかでもとりわけ好きな方だったのでとても楽しめました。ジョジョを読んでない人にしかわからないネタも盛り込んでくれていて後で第四部も読み返したいと思います(笑)でも、ジョジョを読んでない方でももちろん楽しめるように乙一さんは配慮してくれているので、ジョジョ未読の方でも全然大丈夫だと思います。ジョジョのキャラも多数登場しており、構図的にはジョジョキャラVS乙一オリジナルキャラ。その攻防は体を張った戦いではなく、乙一さんらしく心理戦になっていて、先がよめません。それに、ジョジョのスタンドたちをどう文字で表現するのか、できるのか?と思ってましたが乙一さんの見事な筆致で見事に成功。乙一さんらしい常人にはとうていできないようなブラックなシーンももちろん健在です。読む前は少し半信半疑だったのですが、満足できました^^

一つだけいつも思うことは、乙一さんの文章が少し読みにくいということ。シンプルで簡潔でわかりやすいのですが、いつも「~~だった。」「~いた。」など、乙一さんの文章の締めくくりがいつも「た。」で終わる。僕には少しそれが読みにくかったりもします^^;


本もなかなか凝っていて革装丁のような装丁も、中身を読めば理由があったのだとわかりますし、ページを開いたら飛び出す仕掛けになっているのも素敵。純粋な乙一さんの小説ではないと言えばそうなのですが、乙一さんの小説であるのも間違いない、ちゃんと乙一さんらしさも入ったファンタジーだったと思います。乙一ファンもちろん、ジョジョファンの方でも全然楽しめる趣向を凝らした作品だと言えますねっ^^



3.7 なむなむ!


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.22 2010 【本:言語芸術】 comment2 trackback0

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乙一×ジョジョ!!
なんて贅沢な……。ジョジョは昔読んだ憶えが。
あのコミックがノベライズ! どんな作品になっているんだろう? 豪華な装丁も含めて興味あります~☆
2010.11.22 21:37
チルネコ

>惺さん

ですよね~、このコラボはすごく贅沢ですよね!でも乙一さんはジャンプ小説大賞(?)
でデビューされたので違和感はなかったです^^。
JOJOの世界観を再現しつつ、乙一さんのアイディアが詰まってましたよ^^
装丁はすごく豪華で造りもしっかりしてます。荒木さんの挿絵も掛かれてますし、
中に飛び出す絵まであるんですよ~♪
2010.11.22 22:23

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