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貴志祐介 『新世界より』

新世界より新世界より2


子供たちは、大人になるために「呪力」を手に入れなければならない。一見のどかに見える学校で、子供たちは徹底的に管理されていた。いつわりの共同体が隠しているものとは―。何も知らず育った子供たちに、悪夢が襲いかかる!   (BY 「BOOK」データベース)


貴志さんのは『狐火の家』に続いて二作目の読書。『狐火の家』ではミステリー的には?な部分もあったのですが、印象的にはなかなか味のある作家さんという印象を受けたので二作目挑戦。誉れ高い大長編の本作を読むことに。

私たちの今いる現代を古代と呼ぶ1000年後の人々の神栖町66町という7つの郷のうちの1つが舞台。そこには「呪力」(現代のサイコネキシスのようなモノ)を誰もが持っており、子供の頃からそれを悪用しないように制御される、というか知らぬ間に上から徹底管理され巧みに操られているのです。(後々には記憶の変換までされています)それから紆余曲折があり(←説明手抜きw)バケネズミVSバケネズミの戦争を傍観していた人間ではあったが、戦局は変化してゆきラストにいたってはそもそもの構図すらフェイクだったことに気付かされます。さすがはミステリも書く作家さん!でも、これはミステリではなくSFファンタジーですよ。SFファンタジー系の国内モノでは傑作の部類だと思います^^

浅はかだと思ったのはとても感情を抑制しいろんな場面で冷静でいられたとしてもあんなに幼い早季に○○○を継がせようと思ってるなんて考えはいやはや早計で浅はかだとしかいいようがない^^;設定として早季を主人公として前面に押し出すための大儀が必要だったのかも知れませんが、○が死んだ時点で獲得していたと思うし。あと、姉の真相や真里亜のいきさつなども物語に入った読者としてはちゃんとした真相が知りたくなってしまいます(苦笑)

ラストに明かされる真相は文字通り驚愕。しかし、途中でなんとなく頭をよぎりました。いくらミノシロモドキという知恵の宝庫を見つけたとしても一朝一夕でそこまで知識を吸収する知能があるんだろうか?と。人間の子供といえど掌で転がせるバケネズミはもはやただの動物なのか?と。

バケネズミ同士で殺し合いをしていたんではない。どこまでいっても人の行き着く先は動物以上であり、動物以下でもあるということを感じてしまいます。物語としてはのめり込まずにはいられない作品ですが、作者に提示された数々の事柄を思い出すととても重い作品だと思います。ラストに書かれた蛇足はヴェルヌとなんら変わらん(笑)

ミノシロモドキは唯一のゆるキャラのようなポジションだったのではないでしょうか。僕の中ではスターウォーズに出てくるR2D2(名前あってるかな?)のような愛嬌のあるロボットを想像してしまいましたがどうでしょうか^^?不浄猫の猫っぽさも好きでしたね~。ゴロゴロと喉を鳴らしてすりよっていき・・・!!みたいな残忍さがちょっと野生のネコ科っぽくて(残酷人!w)他のキャラもすっごそれぞれ特色があり作者の素晴らしい創造でした。

SFファンタジーというジャンルを省いてただ小説という括りで見ても素晴らしい物語だったと思います。また注目する作家さんが一人増えた感が^^というか、下半期に入ってからアタリの作品ラッシュが!?年間ベストを選ぶのが今から恐くなってきてます^^;爆


4.5 なむなむ!

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.23 2010 【本:言語芸術】 comment2 trackback0

comment

道楽猫
すっごく読みたいんですよねぇ。
分厚くて読み応えありそうだし。
(私は分厚ければ分厚いほど闘志がわく(笑))
「黒い家」も興味あるんだけど、、、こ、怖そう^^;;
2010.11.23 22:20
チルネコ

>道楽猫さん

巷でもこれは評判がいいようですが、僕も本書は絶賛でした!完璧な作品ではないんですけど、
これほどリーダビリティ溢れる小説はなかなかないと思いますよ^^
上下巻とも分厚いので、分厚いのを読破するのに熱が入る方にはうってつけです(笑)
『黒い家』はですね、ホント怖いです。恐ろしいです。人間が一番怖いなぁと思わされちゃいます^^。
2010.11.24 00:18

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