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ロバート・J・ソウヤー 『ゴールデン・フリース』

ゴールデン・フリース


宇宙旅行都市計画の一環として、47光年かなたのエータ・ケフェイ星系第四惑星のコルキスをめざすバサード・ラムジェット宇宙船〈アルゴ〉。コンピュータ“イアソン”が完璧に制御しているこの船で、一人の女性科学者が死亡した。事故死?自殺?それとも…。自殺だというイアソンの主張に疑いを抱いた前夫が単独で調査を始め、困難の末にあばいた驚愕の真相とは?“感情を持つコンピュータ”をリアルに描いた話題作!!  (BY 背表紙紹介文 ハヤカワ文庫SF )


SFは米がやはり一番勢力があるであろうしその次くらいが英でしょうか。でも、このソウヤーさんはなんとも珍しいカナダの作家さんなのです。内容的にはそんなに特徴的というほどのものは見られませんでしたが^^。本書の他にも『ターミナル・エクスペリメント』や『占星師アフサンの遠見鏡』や『さよならダイノサウルス』など読みたい著作が盛りだくさんな作家さんなのですが、まず手始めに積読消化となりました。

この作品はもちろんバリバリのSFなのでありますがミステリでもあるんです。しかも語り手が犯人の一人称で語られる倒叙ときてます!SFミステリは何作か読みましたが、倒叙のSFミスは初体験だったのでとても楽しみでしたし、その期待を裏切るようなこともなかったので収穫ありな読書だったと言えます。なので犯人を書きますと一万人の人類を乗せた宇宙船を隅から隅まで取り仕切っている<AI>(人工知能)が犯人になっている。ということは宇宙船のどこで誰が何をしていようともこのAIの〔イアソン〕が知らぬ出来事はないのです。それがこのイアソンの武器でもあり逆転でもあるのですが、あまりここに言及しないでおきますね^^。そのイアソンが行った殺人を上手く自分を使って隠蔽しようとするのですが、一人だけなかなかその死に納得しない人間がアーロンという男。イアソンはアーロンを軽視していたんだけど、話が進むごとにイアソンとともにこちらはバレないかハラハラしてしまう犯罪者心理になってしまえます(笑)しかもこのアーロンという男が真相に導くまでのその方法がとてもユニークでオモチロイんですよ。まぁこれを書いても支障はないと思うので書きますけど、「一ミシシッピ、二ミシシッピ、三ミシシッピ」とかこちらとしては訳わかんない解明の仕方するんですよ。全然わからんけど、なんか面白そうでしょ?

もちろん読んでてもちんぷんかんぷんだったのですが、それはとっても理論的で納得できるものだったし、このSFという進んだ機械類の中で思わぬところにヒントがあるので読書はむむむ!となってしまうのです。また、アシモフが創り出した<ロボット工学三原則>を忘れずにAIを存在させてるところも古き良きものへの愛着を感じるし、文体も簡潔で明快で読みやすいので初心者にもオススメできます(といってもSFガジェットはやっぱり科学者級^^;)。SFはSF読者だけのものでもないしミステリはミステリ読者だけのものでもないので、これはぜひとも両ジャンルが好きな方、そしてまだどちらかに馴染みのない方にも読んで欲しいと思っちゃういました^^


「そんなの無理がない?」と言わずに受け入れられるとこの作品は俄然読み手にとって忘れがたい一冊の中に入ることができると思います。王ではなく長嶋みたいな感覚ですけどね^^笑


4.0 なむなむ!

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.27 2010 【本:言語芸術】 comment2 trackback0

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道楽猫
おおっついにソウヤーを!!
ソウヤーって、エンタメの達人みたいな人だと思います。
ほんとに"見せる""読ませる"ことが上手で、サービス精神も旺盛。
人気があるのも頷けます。
『占星師アフサンの遠見鏡』は私も未読です(積読本^^;;)
あと、『スタープレックス』とか『フレームシフト』も面白かった記憶が(遠い記憶ですが)。
2010.11.28 07:45
チルネコ

>道楽猫さん

ソウヤーいいですよね~~^^こんなにハードなSFがジェットふんだんなのに、
スラスラと読めちゃうんですもんね!SF好きでない方にも読んで欲しいものです^^。
ミステリ作品としても問題なく読めそうなものもありそうですし^^

『スタープレックス』も『フレームシフト』も面白かったですか!
でもどちらもまだ手に入れてないです(苦笑)『ターミナル・エクスペリメント』
なら持ってますよ~♪
2010.11.28 22:23

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